『金草鞋』初編の続き、鼻毛延高と千久羅坊が馬喰町の宿屋に着いた所からです。 使用した画像が落書きだらけだったので、ある程度は修正しましたが、赤いリップの落書きはなるべく残しましたヾ(๑╹◡╹)ノ" 字が細かくてビッシリで読みにくいので、三回に分けますね。 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 馬喰町《ばくろてう》の宿に着き、二人ハそのまゝ銭湯へ行《ゆ》きけるに、江戸初めての者共勝手を知らねバ、女湯の方《かた》へずつと這入《はい》り入《い》らんと、番頭見つけて、 「もし/\、こゝは女湯だから、そこを開けてあちらの湯へお出」 と男湯の方へ行く出口を教ゆるに、戸が閉まりてある故《ゆえ》知れず、二人ハ湯を汲《く》む口の開い