日常の暮らしのなかで見ている光景はありふれている・・・と思っている。代り映えがしないつまらない光景のなかを歩いている・・・と思っている。たまに、いつもの通勤通学経路から少しだけ離れた隣町に行くと、そこには日常の暮らしのなかの光景の続きでありふれている、けれど、その少しの違いが目を引く。その少しの違いの吸引力をぎりぎりのエネルギーにしてカメラを取り出して、一瞬だけ立ち止まり、写真を撮る。きっと私が日常と思っていてありふれた光景の町を初めて歩く人がいるとすれば、その人は私のありふれた町のなかに、その人の新しい驚きを見つけ、その人がスナップ写真を趣味としているならば、どこかにレンズを向けて撮るのだろう。灯台下暗しとはちょっと意味が違う感じだけど、見慣れた日常で何度もその町を通っているとかえってその町を、ちゃんと見れば、写真に撮るとよい場所がたくさんたくさんあるのだろう。だけど結局日常の暮らしのあ