原題は「Leningrad Cowboys Meet Moses」 伝説のバンドふたたび アメリカ、フランス、ドイツ、チェコ、ポーランド、カザフスタンの3大陸をまたぎ 45人のチーム、わずか6週間という超短期間で制作された アキ・カウリスマキによる「出エジプト記」でなく「出アメリカ記」 全編に赤を配色しているのは小津へのオマージュ バンドが苦役として使われるのはブレッソンの「バルタザールどこへ行く」 もみの木を燃やすのはタルコフスキーの「サクリファイス」 ・・・の、パロディ(たぶん 笑) アメリカ土産には「自由の女神」(自由の象徴)の鼻を奪い 飛行機の翼にしがみつくのはトム・クルーズにパクられています(笑) しかしアキの旧約聖書(モーゼ巡礼の旅)と共産党宣言へのジョークは理解されず 映画人生で初、世間の風当たりの冷たさを目の当たりにします 以後アキはフィンランドを出ることなく 二度とロード