4月23日、北海道知床半島沖で消息を絶った遊覧船「KAZUⅠ(カズワン)」の事故。乗客乗員26名のうち11名の死亡が確認され、28日には行方不明だった15名のうち3名(すべて男性)が発見され、いずれも死亡が確認された。これで事故による死者は14名となった。海保などは残る12名の発見を急ぐ。 知床観光船遭難事故 運航会社は「ブラック企業」だった? 船長がSNSに悲痛投稿 27日、運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長の記者会見で判明したのは、同社のずさんな経営体質だった。 強風で壊れていた連絡用の無線アンテナの故障に気づいたのは事故当日で、慌てて修理を依頼していたこと。さらに、現場の斜里町には強風注意報や波浪注意報が発令されていたものの、携帯電話や他社の無線を借りることも可能だったことを理由に、出航を取りやめなかったことなどが明らかになった。 「(船長の)豊田氏から午後の天気が荒れる可能性があ