イラク中部ナジャフで行われた集団埋葬地の調査の様子(2022年5月18日撮影)。(c)Qassem al-KAABI / AFP 【7月4日 AFP】イラク中部ナジャフ(Najaf)で、ショベルカーが大きな音を立てて土を掘り起こす。新たな集団埋葬地の調査が開始された。法医学の専門家が、土の中から出て来た人骨を調べるという陰惨な任務に取り掛かる。 頭蓋骨や脛骨(けいこつ)が遺体袋に入れられる。骨は全てDNA鑑定に回され、行方不明者の親族が提供した血液サンプルと照合される。 40年以上にわたり戦争や騒乱が続いたイラクには、こうした集団埋葬地が多数存在する。 独裁者サダム・フセイン(Saddam Hussein)大統領(当時)は1980~88年にイラン・イラク戦争を行った。91年にはクウェートに侵攻し湾岸戦争(Gulf War)を引き起こし、2003年には米主導の有志連合がイラクに侵攻した。激し