トイレなどで複数の女性を盗撮したとして、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)罪などに問われた鹿児島県警枕崎署の元巡査部長鳥越勇貴被告(33)に鹿児島地裁は10日、懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。国家公務員法違反罪で起訴された前生活安全部長本田尚志被告(61)は、この捜査を巡り野川明輝本部長が隠蔽を指示したと主張している。 川口洋平裁判官は判決理由で、約9カ月間に盗撮を23回も繰り返したとし「手口が手なれていて常習性が認められる」と指摘。現職警察官であった点は「非難をより厳しいものにする」と述べた。一方で懲戒処分を受け反省しているとして執行猶予を付けた。