──原子力発電所内での清掃作業時には、どんな防護装備を身につけていたのですか? マイケル・フィシュキン(以下、フィシュキン) 何もありませんでした。防護服は何着かありましたが、放射線に対しては効果がありません。加えて、内部は息ができないほどの暑さでした。 ──あちらにいた間はずっと放射線に曝されていたのですか? フィシュキン はい、放射線のなかで食べ、眠り、呼吸していました。 最初の何週間かは作業の手順も決まっておらず、防疫施設が設けられたのは7月になってからです。原発から出てきたら必ずその施設を通って、汚染された服や靴を脱ぎ捨てるようになりました。そして、キャンプに入る前にもう一度身体を洗います。車両の場合も同じです。 でもその少し前まで、原発の中にいた人間の誰もがいたるところに塵を撒き散らしていたのですから、テント内部の放射線量は異常なものでした。キャンプの外よりはるかに高い値だったの