クレディ・アグリコル証券の尾形和彦チーフエコノミストは、「トランプ相場はアベノミクスにとって、少なくとも目先は追い風だ。GPIFにもかなりの恩恵をもたらす」と指摘。資産規模で勝るゆうちょ銀行よりもリスク資産の構成比が高いので「GPIFが受けるメリットは国内最大だ。株高と円安の余地はまだあるため、力強いレバレッジのかかった収益増が期待できる」とみている。 TOPIXは9月末までの3カ月間で6.18%、MSCIコクサイ指数は円換算で2.29%の上昇にとどまった。しかし、トランプ氏当選が確定した日の翌10日から先週末にかけてTOPIXは11連騰で12.6%上昇。ブルームバーグのデータによると、主要94株価指数の中で5番目の好成績だ。米S&P500種株価指数は史上最高値を更新し、世界の株式時価総額は6416億ドルも増加。MSCIコクサイは8.4%上げた。 円相場は9月末に1ドル=101円35銭と四
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