【ニューヨーク=丸石伸一】米連邦破産法11条の適用を受けて経営再建を目指す米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は2日、スポーツ用多目的車(SUV)のブランド「ハマー」の売却で暫定合意した交渉相手は、中国の重工メーカー「四川騰中重工機械」であると発表した。 GMは同日、この発表より前に、ハマー売却で暫定合意に達したと発表したが、交渉相手は明かしていなかった。 両社は9月末までに売却手続きを終えることを目指している。売却の際にはハマーの販売網も引き継がれる見通しという。ハマーの08年の年間販売台数は全世界で約4万台。 四川騰中重工機械は、建設機械やトラックも扱っているが、ハマーの買収で業務用以外の自動車市場に参入することになるものとみられる。