5月31日、若手評論家・宇野常寛氏が編集長を務めるカルチャー誌『PLANETS vol.6』が発売された。特集記事は、『日刊サイゾー』の連載コラムでもおなじみのラリー遠田氏が担当した「お笑い批評宣言」。96ページにわたる大特集でお笑いブームの現状を総括している。お笑い批評の最先端を行くこの特集の見どころについて、宇野氏とラリー氏の2人に直撃した。 ――そもそも、お笑いを特集テーマとして取り上げようと思ったのはなぜですか? 宇野 『PLANETS』では今まで、編集長である僕自身が全部特集を編集していたんですが、僕以外の誰かが仕切る、その専門性を生かした特集があってもいいな、という気持ちはあったんです。 ただ、ラリーさんから「松本人志以降のお笑いブームを総括する」というテーマを提案されたときには、結構迷ったんですよ。「お笑い」批評というと、まず小林信彦さんがいて、次にいわゆる「サブカル評論」と