男性型脱毛症の原因が頭皮中にある 特定のタンパク質である可能性が研究報告で明らかになった。米製薬メ ーカーのメルクとスイスのアクテリオンがそれぞれ他の治療目的で開発 中の薬が薄毛の治療に効果を表す可能性がある。 サイエンス・トランスレーショナル・メディスン誌に掲載された研 究報告によると、脱毛部分には「プロスタグランジンD2」(PGD 2)と呼ばれるタンパク質が過剰に存在していることが判明した。メル クが試験中の顔面紅潮の治療薬と、アクテリオンが開発しているアレル ギー薬には、このタンパク質をブロックする働きがある。いずれの研究 も後期段階に入っている。 研究によると白人男性の10人に8人は70歳を迎えるまでにある程度 の脱毛を経験する。米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の 「ロゲイン」やメルクの「プロペシア」は抜け毛を遅らせるだけでな く、少量の発毛が見られるケースもある。ペンシ