バブル崩壊で多額の不良債権を抱え経営破綻(はたん)した北海道拓殖銀行の融資先で、建設・不動産開発のカブトデコム(札幌市)が28日、臨時株主総会で解散を決めた。特別清算を裁判所に申請するとみられる。 東京商工リサーチ北海道支社によると、昨年9月末での負債総額は約5060億円。北海道内にホテルエイペックス洞爺(現ザ・ウィンザーホテル洞爺)を建設するなどしたが、バブル崩壊で行き詰まった。実質的な業務を行わないまま存続していたが、株主らによると、米国内のグループ会社もリーマン・ショックを契機にふるわなくなり、解散を決めたという。