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  • ピケティ『21世紀の資本』訳者解説 (pdf, 750kb)

    ピケティ『21世紀の資』 訳者解説 (v.1.1) 2015.1.23-2.1 山形浩生 hiyori13@alum.mit.edu この資料はクリエイティブコモンズ Attribution-ShareAlike 4.0 国際ライセンス下で公開されています. 今日の構成 • 1. 『21世紀の資』とピケティのえらさ • 2. あらすじ: r > g から格差拡大へ • 3. 格差是正の処方箋は? • 4. ピケティの受容・誤解・批判 • 5. 日への示唆とは? • 6. 落ち穂拾い 2 まずはじめに…… • ピケティのと、ピケティの他の論文での記述と、 ピケティがインタビュー等での発言とは、分けて 考えよう! – がいちばんストイック。たぶん意図的に書いていな い話もかなりある。 – 前二つは、それなりにきちんと考えてまとめたものだ けど、インタビューは(特に日のことなんかは

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    Utasinai 2015/02/01
  • いじめる側の理屈を考えないいじめ対策は無意味 | Yamagata Column in Voice 2007/1

    要約: 近年、いじめ談義が盛んだが、言われるのは「いじめられる側の気持ちを考えよう」というのばかり。でも自分の経験からいっても、その気持ちを知っていればこそ、二度といじめられないための安全策としていじめにはしるしかない子も多い。そういう社会力学を考えずに同情するだけじゃ何もならない。 これが掲載される頃にはすでに下火になっているかもしれないけれど、いま世間ではいじめ談義がさかんだ。いろんな人が、各種メディアで似たりよったりのことを言っている。学校が悪い、親が悪い、いじめるやつが悪い、いじめられる人の気持ちを考えよう、いやいじめられる側が反撃しなきゃダメだ、等々。でもその発言している連中の顔ぶれや口ぶりを見て、まるっきり話にならないと思う。みんな、自分はいじめとは一切関係がなかったような健康優良児と優等生どもが、第三者的なきれいごとを言うばかり。何が反撃しろだ。いじめって、殴ったりこづいたり

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    Utasinai 2012/07/18
  • ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章について

    ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章について 山形浩生 草思社の倒産で一時はどうなるかと思った『銃、病原菌、鉄』邦訳だが、無事に復活して文庫にもなって、まずはめでたい。おもしろいだし非常に含蓄があるので、これが入手困難になるのは大変痛かったもので。 しかし、アマゾンのレビューを見ていると、変な記述に出くわした。これだ: 翻訳されていない一節 (Tsiroeht Emag) 訳されなかった章がある? そんなバカな。草思社が(愚かにも)参考文献をカットしたのに怒ってみんなで訳したときに、原書はちゃんと見ているがそんな章はなかったぞ。(なお、草思社も知恵をつけて、その後参考文献をウェブで公開したうえ、文庫版にはちゃんと載せているのでご安心を。)それも日人に関する章で人間宣言がどうしたこうした? そんな最近の話を扱っているわけもないと思って、コメントにもそう書いたんだが…… 調べて

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    Utasinai 2012/03/09
  • 「銃・病原菌・鉄」人々の格差は、しょせんすべては初期条件のせいなのかしら。

    人々の格差は、しょせんすべては初期条件のせいなのかしら。 (『CUT』2000 年 09 月) 山形浩生 なぜ人類がみな平等なんて言えるんだろう。 ヨーロッパ人もアジア人もアメリカ人もアフリカ人も、みんな優劣なく平等です、人種に優劣はありません――ぼくたちは昔からさんざんこのドグマにさらされてきた。 でも、あなたは気でそれを断言できるだろうか。いや、気じゃなくてもいい。日人の多くは Lonley Planet のガイドブックにあるとおり、すさまじい人種差別主義者だもの。口先だけでもいいよ。なぜ? どういう根拠で? ちょっと見てみれば差は歴然としているじゃないか。白人たちは、先鋭的な科学を発達させ、大都市と軍事力を育み、すさまじい組織力を発揮して他の地域を制圧し、支配してきた。中国やイスラームやインドだって、普遍性を持った文化をつくってきた。ローカルな島の中でチマチマやってきただけの日

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    Utasinai 2010/04/06
  • みんなの意見の意義と限界:『「みんなの意見」は案外正しい』解説

    山形浩生 スロウィッキー『「みんなの意見」は案外正しい』(角川文庫) 解説) 要約:みんなの意見は案外正しいが、まちがっていることもあるうえ、だれも責任をとれないし、またそれが計算のやり方次第で構築されるものだという認識も必要。でもそれさえわきまえれば、新時代の新しい常識生産の可能性がここにはある。ついでに、これが普及すればこれまでの常識の担い手である年寄りの地位は低下することになり、別の含意が出てくるが…… このは、「みんなの意見」つまりいわゆる集合知についてのだ。傑出した(とされる)専門家の見解よりも、ふつうの人々の意見や感覚をまとめたほうが、予測精度の高さや適応力の高さを示すことがある。そしていまや、それを積極的に活用しようという試みがいろいろ見られるようになった。なぜそれが可能なのか? その可能性と留意点はどこにあるのか? さて書のテーマは、最近ではかなりあちこちで話題になっ

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    Utasinai 2009/12/09
  • P. Krugman "Japan's Trap" Japanese:日本がはまった罠 (クルーグマンのホームページで 1998.05 初公開) ポール・クルーグマン 山形浩生訳

    がはまった罠 (Japan's Trap: クルーグマンのホームページで 1998.05 初公開) ポール・クルーグマン 山形浩生訳 日の経済的な重病は、だれよりもなによりも日自身にとっての大問題だ。でも、ほかの人たちにも、これは問題となる。機関車役を死ぬほど求めてる苦境のアジア経済にとっても、日の貿易黒字のおかげで仕事がやりにくくなってる西側の自由貿易支持者にとっても。そして最後に(いちばんどうでもいいけど、でも無視できる存在じゃあない)経済学者たちにとっても、日は問題なんだ。なぜなら、こんなことは起きないはずなんだもの。 ときどき象牙の塔から出てくるマクロ経済学者の多くと同じく、ぼくも実際のビジネスサイクルはリアル・ビジネスサイクルじゃないと思ってるし、一部の(いやほとんどの)不況は、全体としての総需要が落ち込むせいで起こるんだと思ってる。ぼくをふくめほとんどの学者は、こう

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    Utasinai 2009/11/05
  • 既存音楽ジャンルはやわかり講座 Part V

    Valerie Mayuga, 訳:山形浩生 訳者Note: フィリピンで拾ったフリーペーパーに載っていたのだ。なかなか明快に書かれていて便利なので訳したが許可とか一切とってない。あと疑問点も多い。えー、ポール・ヴァン・ダイクってトランス、なのぉ? ポーティスヘッドやマッシヴ・アタックってトリップホップなのぉ?(これは問題ないそうです) あとトライバルとか別ジャンル扱いにしなくていいのかなあ。さらに分類もレベルのちがうものが同列に並んでいるのは疑問。テクノやハウスがトランスコアと同列に並ぶのはおかしいんじゃないかな。あと、ミニストリーがインダストリアル・ダンスだってぇ? コメント求む! ……と書いたら、コメントをいくつかいただいた。ありがとうございます。やはりジャンル分類にはかなり違和感がある模様。まあ大分類がダンス/エレクトロニカで二分というのからしてかなりアレですから。しかし一番問題だ

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    Utasinai 2009/02/26
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