キウリが引き継いだポジションは、ラフ・シモンズが3年半勤めていたが、個人的な理由で昨年10月に退任し、そのニュースはコレクションを手がけるスケジュールの過密さやクリエイティブ面での問題など、ファッション界に大きな議論を呼んだ。ラフは誰から見ても「ディオール」で成功を収めているように見えたが、実際はそうではなかった。果たしてキウリには可能なのだろうか?と疑問の声も挙がっている。それだけではなく、ピエールパオロ・ピッチョーリは今後どのようにして「ヴァレンティノ」の舵を取っていくのか。「ディオール」にとってキウリの移籍は、クリエイティブ面でもビジネス面でも見事な決定と言える。 キウリとピッチョーリは、アレッサンドラ・ファッキネッティの後任として「ヴァレンティノ」クリエイティブ ディレクターに就任し、クチュールを10億ドルブランドへと押し上げた。若さがみなぎる、ロマンチックで、断固たるエッジーなス
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