扶桑社から絶縁された「新しい歴史教科書をつくる会」が自由社という出版社から出した教科書が、扶桑社版を大部分コピーしつつ、コピーしなかった部分で自虐的に改悪している―という連載をお届けしています。新規参入の自由社を中心に、来年春から使われる中学校歴史教科書を客観的な事実に基づいて比較するというこの連載を行わせていただいているのは、①自由社が自由な論議のために教科書を市販してくれた②検定申請を見送って現行版を継続発行している他の7社8種類の教科書は、全国の教科書販売店で買うことができる―という条件のおかげです。子供たちが使う教科書はどれがふさわしいか、採択期間中に自由に議論し、インターネットで発信できることは大変望ましいことです。 しかし藤岡信勝会長。あなたは違います。あなたは自由社版教科書の代表執筆者です。教科書採択の公正確保を定めた独占禁止法や文部科学省の指導の制約を受ける当事者なんです