『「フクシマ」論』で脚光を浴びた社会学者・開沼博氏の三冊目の単著『漂白される社会』が出版された。本書は、「売春島」「ホームレスギャルの移動キャバクラ」「シェアハウスと貧困ビジネス」など12個の異なるテーマを取りあげながら、「自由」で「平和」な現代社会は、「周縁的な存在」の猥雑さを「漂白」しているのではないか、それは、わかりにくい社会的弱者をよりいっそう弱者化してしまっているのではないか、と問題提起している。著者・開沼博氏にお話をうかがった。(聞き手・構成/金子昂) ―― ダイヤモンド・オンラインで連載されていた「闇の中の社会学『あってはならぬもの』が漂白される時代に」を大幅に加筆・修正して書籍化された『漂白される社会』ですが、そもそもこの連載はどういった経緯で始まったのでしょうか? 2011年の末あたりに、ダイヤモンド社の編集者が「『「フクシマ」論』読みました。原発や福島の話についてなにか
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