民主化勢力が主導する新政権が発足したミャンマーで6日、憲法の規定で大統領になれなかったアウン・サン・スー・チー氏を新たに創設する「国家顧問」に任命する法案が軍の強い反対を押し切って議会で承認され、スー・チー氏は議会と政府にまたがる強い権限を手にすることになりました。 「国家顧問」はさまざまな政府機関や個人と連携して国の平和と発展などのために助言し、実行に当たることができると規定されていて、スー・チー氏は議会と政府にまたがる強い権限を手にして、事実上、政治の実権を握ることになりました。 これに対して、議会の4分の1の議席を割り当てられている軍は、「三権分立の原則に反する。国の将来にとってよいこととは思えない」などと強く反発していて、今後、軍と政権との関係に影響が出る可能性を示唆しました。