異状死と喫煙の関係を分析する福島県立医大医学部法医学講座の西形里絵准教授=福島市の同大で2024年6月24日、木村健二撮影 喫煙率が全国ワースト1位の福島県で、医師に警察への届け出が義務付けられた「異状死」と喫煙の関係の解明に取り組む法医学者がいる。福島県立医大医学部法医学講座准教授の西形里絵さん(45)。自身が手掛けた解剖例を含め、近年福島県で解剖や検案が必要になったケースを分析したところ、たばことの深い関係が見えてきた。 解剖で見えた共通点 度重なる受動喫煙でたばこが大嫌いになったという西形さんは学生時代、喫茶店や居酒屋に禁煙席を設けてもらうよう要望書を出し、設置が実現した店もある。飲み会の会場に一番乗りしては灰皿を片付けた。外科医から法医学者に転じ、これまでに手掛けた異状死者の解剖数は700件近くに上る。数多くの異状死者を解剖するうちに共通点があることに気付いた。その一つがたばこだっ
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