東京都知事選の開票状況を確認する石丸伸二氏。無党派層の大きな受け皿となった=7日午後、東京都新宿区(鴨志田拓海撮影) 7日投開票された東京都知事選では、無所属新人の前広島県安芸高田市長、石丸伸二氏(41)が約166万票を獲得し、2位に滑り込んだ。躍進の背景にあるのが、動画投稿サイト「ユーチューブ」の活用だ。選挙期間中、石丸氏の街頭演説や振る舞いを切り抜いて投稿する人も多く、再生回数が310万回を超えたものもある。新聞やテレビなどの大手メディアは告示後、有力視された候補をほぼ均等な分量で報じたが、ユーチューブには石丸氏の演説を無制限に視聴できる環境がある。専門家は、「今回がメディアと選挙の関係を変える節目になった」とも指摘する。 「切り取り屋」が相乗効果「NHKをはじめ、マスメディアが当初、まったく扱わなかった。そういうところだ」 石丸氏は7日夜、記者団から最初に敗因を問われた際、笑みを浮か