2017年、抵抗できない状態の当時19歳の実の娘と性行為をした準強制性交の罪に問われていた父親に対し、名古屋地裁岡崎支部が無罪判決を言い渡していたことが分かりました。 被告の父親は2017年、愛知県内の勤務先の会社やホテルで抵抗できない状態の実の娘(当時19)と性行為をした準強制性交の罪に問われていました。 裁判で検察側は「専門学校の入学金などを負担させた負い目から抵抗は困難だった」などと主張し、懲役10年を求刑。弁護側は「同意があり抵抗はできた」と主張していました。 3月26日の判決公判で、名古屋地裁岡崎支部の鵜飼祐充裁判長は、性的虐待はあったとした上で「以前に拒んだ際受けた暴力は恐怖心を抱くようなものではなく、拒めなかったとは認められない」などとして、父親に無罪判決を言い渡しました。 名古屋地検の築雅子次席検事は「上級庁とも協議の上、適切に対応したい」としています。