4月16日、早稲田大学の社会人向けマーケティング講座で吉野家の元常務が、若い女性を同社に呼び込む施策を考えるさい「生娘をシャブ漬け戦略」などと発言した問題は各方面に波紋を投げかけ、中でもマーケッター界隈では、企業のマーケティングのあり方について議論が起きた。 今回の発言に象徴される「旧来型マーケティング」の問題点とは。マーケティングコンサルタントであり、一般社団法人カスタマーサクセス推進協会代表理事の大坂祐希枝氏が解説する。 問題発言から透けて見える「旧来型マーケティング」 吉野家元常務の「生娘をシャブ漬けに」発言は、当人の解任では収まらず、CMOとして採用していた吉野家、講師として招聘した早稲田大学まで巻き込む大きな事態に発展した。 吉野家やアドバイザー契約を結んでいたコンサルティング会社は、解任の理由を「人権・ジェンダー問題の観点から、到底許容することができない発言」としている。 勿論