前編はこちらから。 ★この記事には重要なネタばれが含まれています。第10話未視聴の方はご注意ください。 ──そもそも「ただ帰るだけで物語になるのか」という根本的な不安はなかったんですか? 橘 ああ、ありましたね。だからプロット作りには時間をかけました。どういうふうにドラマの山を作るのかをセッションして、いまのかたちに落ち着くまでに3ヶ月くらいかかりました。 南 地震そのものではなく、地震の後の物語だからドラマはあくまでも人間を描くことですよね。余震で物語を引っ張るのも前半で精一杯だったよね。 橘 そうですね。回を追うとどうしても、地震で何かが崩れることに慣れてきてしまう。早い段階で大きい建物を壊して、そこからドラマで大きなうねりを作っていこうという感じになりました。 ──現象としての物理的な破壊から、ドラマは精神的な面に移っていく。転換点としては5話の老夫婦かと思ったんですが。 橘 ぼくの
![いよいよ最終回!『東京マグニチュード8.0』が描いたリアル(後編)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ef7f7086e8be3543037a3aac24d113e124ff002a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.cyzo.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2019%2F06%2Fcyzo_logo.jpg)