「プレイステーション 3」(PS3,型番「CECH-2000A」,2009年発売)の設計に当たり,ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が特に重きを置いたのは「徹底した製造コストの低減」(同社 SVP(設計担当)兼 設計2部 部長の伊藤雅康氏)である。具体的には,部品点数を削減し,かつ内部構造を簡素化して組み立てやすくした(図1)。部品点数は2006年11月発売の初代機(型番「CECHA00」)の「約半分」(SCE)。つまり約2000点の部品を削減した。組み立て工数は,従来構造のPS3と比較して約30%減ったという。