大きいはんこをボンとおすと、清朝の乾隆帝さながらの充足感が得られました。書類上で自分が強い立場になったかのような気分になれるし、チラシにボンボン捺印していくのもまたよしです。ちょっぴり生活の質をあげましょう。 デカハンコ乾隆帝 東アジアには、鑑賞した人が作品の余白に詩を書いたり、ハンコ(印章)をおしたりする文化があります。 こういう寄せ書きっぽいの見たことないでしょうか。 ある日、中国の友だち・李さんと美術談義に花咲かせていたところ、 「乾隆帝のハンコがデカすぎて邪魔」と漏らしていました。 なんでも、中国の名高い作品におされた乾隆帝のハンコが目立ちすぎているそう。 乾隆帝は、清朝が最盛期を迎えた頃の皇帝で、めちゃくちゃブイブイいわせてたことで知られています。 彼のハンコがおされた実際の作例を見てみると、 右上にどーん 顔真卿「祭侄文稿」(国立故宮博物院蔵) 国立故宮博物院HP典蔵精