世界中のポーカー愛好家に名を知られるプレーヤーに、という夢に大きく近付いた。米国ラスベガスで6月に開催された第43回ポーカー世界選手権で、初の日本人優勝者として名を刻んだ。 世界各国から419人が参加した3日間のトーナメント戦。期間中は頭がさえて全く眠れず、優勝の瞬間は「喜びより、ほっとした気持ちが強かった」。 日本ではトランプ遊びの一つと認識されているポーカーだが、米国では大会がテレビ中継され、企業スポンサーが付くプレーヤーもいる。「一か八かの勝負じゃない。長期的にみれば強い人が勝ち、弱い人が負ける」。運任せではない、知的技術を駆使する真剣勝負。そこに魅せられた。 手札を悟られまいとするところから、無表情を意味するポーカーフェースという言葉がある。だが、実際に表情から手の内を読むことは少ない。「それより手の動きの方が参考になる」という。 物理や数学に関心があり、学者を目指して東大に進学し
大津市の沢村教育長襲撃事件で、容疑者の少年を乗せ大津地検へ出発する車=大津署で2012年8月16日、村山豪撮影 いじめを受けた大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題を巡り、対応に当たっていた大津市の沢村憲次教育長(65)がハンマーで殴られ負傷した事件の直後、市教委に寄せられた苦情電話やメールの件数が、事件前の約18倍の273件に急増したことが16日分かった。多くは襲撃を「当然だ」とする内容だった。 市教委によると、7月4日に「自殺の練習」など学校が実施したアンケート内容が明らかになって以降、いじめへの対応などを批判する電話やメールが計約1万5865件寄せられた。 襲撃の前日までは1日平均15、16件だったが、襲撃があった15日は273件に上った。この中には「謝れ、謝れ、謝れ」と連呼するものや、「(いじめがじゃれ合いなら)襲撃もじゃれ合いだろう」と擁護するものもあったという。 松田哲男教育
京都市右京区の賃貸マンションの元借り主の女性(25)が、個人の貸主に対し支払い済みの更新料返還などを求めた訴訟の判決が29日、京都地裁であった。松本清隆裁判官は「1年契約の更新料の上限は年間賃料の2割が相当」との判断を示し、更新料の一部返還を命じた。双方の代理人によると、最高裁が11年7月に更新料を「高額過ぎるなどの事情がない限り」有効とする初判断を示した後、「高額」の基準を示した判決は初めて。 判決によると、女性は05年4月、マンション1室を月額4万8000円、1年ごとに更新料15万円の契約で入居し、08年までに3回の更新料計45万円を支払った。 判決は「更新料を含めると実質的に月額賃料は6万円を超える。表面的な賃料を低額にして契約を誘引するもの」と指摘。1年契約で賃料2.22カ月分の更新料を有効とした確定判決などから、年間賃料の2割を超える更新料の3回分にあたる計10万4400円の返還
東京都渋谷区の代々木公園で見つかったサメの死骸を現場に置いたのは港区の自称会社員の男性(25)だったことが警視庁代々木署への取材で分かった。男性は写真撮影が趣味で、公園近くの回転すし店で譲ってもらったサメを18日に公園で撮影し、翌日回収するつもりだったという。「故意性は低い」として立件は見送られる見通し。 代々木署によると、男性は15日、すし店前に展示してあった体長約1.5メートルのサメを「撮影したい」と譲ってもらい、一度都内の友人宅に運んだ。18日夜に友人らと代々木公園に運び、駐輪場近くで撮影したが、約100キロと重いため1人では動かせず、取りあえずサメをブルーシートで覆って帰宅したという。 男性は19日夕方に知人と一緒に公園からサメを運び出すつもりだったが、その間に騒動になった。男性は「こんな騒ぎになって驚いている」と反省しているという。代々木署に保管されていたサメは21日、男性の依頼
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は30日、2011~60年の将来推計人口を公表した。10年に1億2806万人だった日本の総人口は、48年に1億人を割り、60年には今より3割減の8674万人になると予測している。推計の前提となる合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子どもの数に相当)は、60年に1.35になるとみて前回06年推計の1.26から上方修正したものの、60年には総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)が4割に達し、超高齢化の進行に歯止めは掛かりそうにない。【山崎友記子】 推計人口は10年の国勢調査に基づき算出した。最も可能性が高いとみる「中位」のほか、厳しく見積もった「低位」、その逆の「高位」の3推計を示した。60年の総人口8674万人は中位の数値。 推計は昨年3月の東日本大震災の影響による「産み控え」などを考慮、11年末~12年にかけて出生数が減り、12年には合計特殊出
NTTドコモは27日、東京都心部などで相次いで発生した通信障害などの責任を明確にするため、山田隆持社長ら6人の役員報酬を減額する処分を行う方針を固めた。山田社長の役員報酬は3カ月、20%減額する。同日午後に山田社長が記者会見して、再発防止策とともに発表する。 ドコモは25日、東京都心で携帯電話の通話やデータ通信がつながりにくくなるトラブルを起こし、最大252万人に影響を与えた。ドコモは昨年6月以降、大きな通信障害を4回起こしており、総務省が26日に行政指導した。 ドコモは、利用者が急増しているスマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)に対応する設備の増強が不十分だったとしている。一連のスマホ向け通信障害への対策として、不具合を起こした機器のデータ処理能力を高めるため、数百億円規模の設備投資も実施する方針。【種市房子】
警察庁は24日、インターネットを利用して他人のID・パスワードをだまし取る「フィッシング」を処罰する規定を盛り込んだ不正アクセス禁止法改正案の骨子をまとめた。同日開会の通常国会に提出する方針。不正に取得したID・パスワードを悪用した事件が多発する中、フィッシング行為を罰する規定がなく、抜本的な対策を迫られていた。 改正案によると、フィッシングや不正プログラムなどによって他人のID・パスワードを取得することを一律に禁止。フィッシングの典型的な手口である(1)偽サイトをネット上に作成して閲覧可能な状態にする行為(2)偽サイトに誘導するメールを送信する行為--も処罰の対象とした。いずれも「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」を科す。 (1)や(2)を処罰対象にしたのは、フィッシングの実行者を早期に摘発するためだ。捜査当局が偽サイトや誘導メールの情報をつかめば、ID・パスワードが不正に取得され
群馬大の岩脇隆夫講師(分子細胞生物学)らの研究チームが、体内の活性酸素が細胞などに損傷を与えて起きる障害「酸化ストレス」を光で確認できるマウス実験に成功した。老化やがん、生活習慣病の一因とされる障害で、岩脇講師は「長期的な実験が可能になり、予防・治療薬開発に役立てられる」と話している。生きたマウスでの可視化は世界初で、19日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」(電子版)で発表された。 群馬大によると、ホタルの発光遺伝子を使って、酸化ストレスの患部が光る人工遺伝子を作り、マウスに組み込んだ。そのマウスと通常のマウスの両方に酸化ストレスを引き起こす薬を投与、前者のみ体内が発光することを確認できたという。48パターンの実験を行ったことから、人気アイドルグループ「AKB48」にちなみ、人工遺伝子を「OKD48」と命名した。【鳥井真平】
衛星利用測位システム(GPS)機能のある携帯電話から110番通報を受けた場合、通報者の位置を特定できるが、スマートフォン(多機能携帯電話)は一部の機種でしか場所の通知ができず、警察庁は携帯電話会社側に対応を求めている。 GPSは半径数メートルまで通報場所を特定できるが、スマートフォンは半径数百メートルまでしか特定できないことが判明。同庁は11年2月に各社に対応を要請した。 同庁によると、KDDI(au)は同年秋発売の一部機種から対応を開始したが、NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス(イー・モバイル)は未対応。
東京・羽田空港で11日午後8時10分ごろ、出発直前だった新千歳行き北海道国際航空(エア・ドゥ)37便(ボーイング767-300型、乗員乗客276人)機内で、乗客の男性(33)が客室乗務員に手荷物を頭上の収納棚に入れてもらう際、「爆弾が入ってる」と冗談を言ったため搭乗を拒否されたことが警視庁東京空港署への取材で分かった。中身は衣類で、男性は「騒ぎになって申し訳ない」と話しているという。 東京空港署などによると、搭乗を拒否されたのは北海道石狩市の会社員で、車椅子を利用していた。「爆弾が入ってるから気をつけてね」と発言した直後に「冗談です」と訂正したが、報告を受けた機長が男性を機内から降ろす決定をした。 同機は全乗客の荷物を点検した後、約1時間5分遅れて出発した。 エア・ドゥは「安全が確認されるまでは出発できない。機長の判断は適切だった」としている。【伊澤拓也】
戦後落語界の風雲児として絶大な人気を誇った、立川談志(たてかわ・だんし<本名・松岡克由=まつおか・かつよし>)さんが21日、死去した。75歳。 東京都出身。小学生のころから寄席に通い、1952年、16歳で五代目柳家小さんに入門、小よしを名乗った。63年、五代目談志を襲名し真打ちに昇進した。
警視庁は、自転車の車道左側走行の原則を順守させ、これまで積極的に摘発していなかった歩道走行の取り締まりを徹底する方針を固めた。そのうえで自転車のルール順守や走行環境の整備なども盛り込み、全国の警察本部で初となる包括的な自転車安全対策の策定作業に入った。東日本大震災以降、通勤・通学に自転車を利用する人が増え、交通事故全体に占める自転車事故の割合も増加。警視庁は「マナーを守れば防げる事故は多い」と意識向上による事故減を目指す。【伊澤拓也】 ◇震災後に事故急増 警視庁は自転車ブームが高まった数年前から摘発強化に乗り出している。昨年の取り締まり件数は信号無視が300件(前年比189件増)、ブレーキのない競技用自転車「ピスト」など制動装置不良が661件(同659件増)に上り、今年はさらに昨年を上回るペースだという。 一方、歩道での高速走行や一時停止違反の摘発はほとんどなく、警視庁幹部は「黙認と受け取
東京都世田谷区弦巻の区道から最大で毎時約2.7マイクロシーベルトと周辺より高い放射線量が検出された問題を受け、区が13日に実施した専門業者による測定では、高さ1メートル地点で毎時3.35マイクロシーベルトが検出された。区は核種分析や除染を含めた対応策の検討を急ぐ。 今回の線量は「毎日8時間を屋外、残りを木造家屋内で過ごした」との仮定で年間被ばく線量に換算すると約17ミリシーベルトとなるが、国が避難を促す目安としている20ミリシーベルトよりは低い。 現場は区道の歩道部分で、近くの区立松丘小学校の通学路になっている。区は念のため、現場をコーンで囲う措置を取っている。 区は4日と6日に、約2.5メートル間隔で現場付近の9地点を調べた。区職員が1カ所につき地上から高さ5センチ、50センチ、1メートルの部分で5回ずつ測り、平均値を算出。最大値は塀付近の高さ1メートルの部分で毎時2.707マイクロシー
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