今回はブニュエル作品の中ではあまり知られてない『河と死』と、最近公開だった『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』を併せて取り上げます。 ルイス・ブニュエル DVD-BOX 1 (河と死/皆殺しの天使/幻影は市電に乗って旅をする) 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2006/03/25メディア: DVD クリック: 7回この商品を含むブログ (22件) を見る この『皆殺しの天使』や『欲望』シリーズと比較すると『河と死』は、作品の本意が伝わりにくく出来てる。「分かりにくい」と言っても前衛映画でもない。平たく言ったら「抗争劇」ドラマ。 ただ内容に、先駆的なところがあったので、取り上げてみたい。これを観た時、ちょうど『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』が公開されて観てきた。この2作を並べることで、『河と死』の本意が伝わりやすくなる。 知らないメキシコ 既に宮台真司氏もブログ等で