エイリアン──科学者たちが語る地球外生命 作者: ジム・アル=カリーリ,斉藤隆央出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2019/08/28メディア: 単行本この商品を含むブログを見る観測技術の高まり、生物学の知見、惑星気候学の発展に伴って、地球外生命の存在可能性について考えるノンフィクションが近年いくつも出てきているが、本書もその列に連なる一冊である。類書と異なるのは、それぞれ専門分野の異なる研究者ら20人によって、多角的にこの事案について検討していること。この分野は、地球外生命がいると結論づけるにせよしないにせよ、宇宙物理学から生物学まであらゆる分野の知見が総動員されなければそこそこの仮説をたてることすら難しいので、こうやって各分野の専門家が集まってきてテーマ・アンソロジーを組むには絶好の分野だ。 執筆者の中には量子力学的観点からの考察もあれば、熱水噴出孔からの生命発生シナリオをベー
![宇宙生物学について最初に知るのにうってつけの一冊──『エイリアン──科学者たちが語る地球外生命』 - 基本読書](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b69a8e00bcd1cf4b0f784d7b1f2b41128eb193de/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51GRXgI9wQL.jpg)