ブックマーク / www.iic.tuis.ac.jp (3)

  • 複雑系経済学とは何か(3):西村和雄

    3.カタストロフィーからカオスまで 70年代のカタストロフィー・ブーム 私がアメリカに留学した頃(1973年)の日は、カタストロフィーがブームでした。カタストロフィーは、フランスの数学者で1958年のフィールズ賞の受賞者であるルネ・トムが発表した理論です。力学系(すなわち微分方程式と解曲面の幾何学)における、特異点(すなわち、不動点、周期軌道もしくは微分方程式が定義されない点など、周囲と様相の異なる点)の構造安定性の研究です。パラメーターが変化するとき、特異点の数や周りの状況が変わらないことを構造安定性とよびます。構造安定性の分析は、社会科学、生物などを含む諸分野での不連続な変化を説明するために応用できると期待されたのです。トムが、カタストロフィーを発表して間もない1966年に来日し、そして国際会議に出席するために1973年に再度来日したこともあり、当時の日は雑誌、テレビも含め何だか世

    YOW
    YOW 2007/09/29
    >3.カタストロフィーからカオスまで -使えなかったカタストロフィー理論
  • 複雑系経済学とは何か(1):西村和雄

    1. 新古典派経済学とは何か 経済学は数理科学 複雑系の経済学は、まだ始まったばかりですが、複雑系ブームの中で、経済学についての誤ったイメージが広まっているように思えます。あたかも複雑系が全ての問題を解いてくれるかのような期待が一人歩きをしています。現状を再検討して、複雑系とは何かを考えてみたいと思います。先ず、経済学の正しい姿を知って頂くために、経済学が既に数理的な学問分野としての百年以上の積み重ねをもっていることからお話しをしたいと思います。 経済学は、グラスゴー大学の倫理学の教授だったアダム・スミス(1723―90)によって始められたと考えられています。彼は、人間が利己的に行動したとしても、市場メカニズムによって均衡に導かれ、その結果として、国民も厚生も高められると考えたのです。彼の著書の題名は『国富論』であり、彼によれば富は、財やサービス、それも市場で取引される物であります。それ以

    YOW
    YOW 2007/09/29
    >経済理論が数学的に表現されている故、抽象的で現実を反映していないという批判も。これをどう考えたらよいか<法も同じ疑問が呈される。ハートは1次ルールと2次ルールの言及関係の上でルール体系を為すと言った
  • パルメニデス -存在論から宇宙論へ- 岩野秀明  

    パルメニデス 存在論から宇宙論へ 岩野秀明 Parmenides ―From Ontology to Cosmology― Hideaki IWANO [目次] 概要 (プラトンとパルメニデス) (最初の存在論) (現象的世界の問題) (アルモノ eon と宇宙) (‘根源的多義性’による方法) 注 pdfで読む

    YOW
    YOW 2007/08/17
    むはー古代の形而上。>パルメニデスの存在論は、よく、形式論理学の公理である同一律や矛盾律をはじめて定式化したとして形式論理学の祖のように言われることがある。
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