このブログはまもなく終了となるが、その前に、2019年に公開した記事(全34本)を解説する試みを果たしたい。これは 「著者解題【2018年】」 の続篇である。 前回と同様に、付き合いの長い読者に向かって、ひっそりと種明かしをするような心持ちでやっていきたい。 1. 壊されなかったのは偶然だった(クラクフ) https://wienandme.blogspot.com/2019/01/blog-post.html 2019年の1本目。ポーランドの古都クラクフの家族旅行記。 この頃は、旅行ペースが執筆ペースを上回って、忘れないうちに原稿を完成しないとならないとの焦りがあった。 いまにして思えば、それはまったく無用な焦りだった。なぜなら、たしかな材料さえ揃っていれば、数か月程度のインターバルは、むしろ記憶の自然な浮き沈み(=無意識の力を借りた題材の取捨選択)を促すための適切な熟成期間と
カラス朝見る。いっぱいいる。落ち穂拾いの絵みたいに点々と畑に散らばって地面をつついている。 電線にもびっしり留まっている。道路にめっちゃうんちしてる。まだ命中させられたことはないが、いつも上空を警戒しながら歩いている。 たまに電線から畑に降り立つのだが、重力に従って落ちて、地面に降り立つその直前、すっ、と一拍、静がある。鳥という生き物のうつくしさだと思う。 そのあと勢いを殺しきれなくてぴょんぴょんするのはかわいい。 カエルおたまじゃくし卒業したてのカエルたち。めっちゃちっちゃい。スケールが米粒単位。 歩いていると足の下にジャンプインしてくるのでたいへん気をつけて歩いている。 田んぼの側溝を泳いでいるおたまじゃくしの頃から見ているので、絶対踏みたくない。 明るい朝はいいが、暗い夜にもぴょんぴょんしているのでスマホのライトで照らしている。 草の緑を真似ているのだというが、生物由来の緑は植物のそ
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