佐賀城公園の堀や近くを流れる古江湖(ふるえこ)川で、佐賀市が26日に試験排水をする。大雨時の水害対策を見据えて、堀などの貯水能力を確認することが狙いで、排水による水位の低下や回復を精査する。市にとって初の試みだ。 市河川砂防課などによると、公園の東西南北の四つの堀のうち、北堀を除く三つの堀の水は通常、水路を伝って古江湖川に流れ、八田江を経てやがて有明海に注いでいる。 昨年8月の大雨では佐賀市内の住宅で床上浸水が68件、床下浸水が332件発生した。このうち堀に近い赤松校区では床上浸水が20件、床下浸水が100件に及んだ。 このため市は、大雨時に水をためる調整池としての機能を、三つの堀や古江湖川で強化することを検討している。三つの堀だけでも水面の面積は計9万1300平方メートル。大雨直前に水位を10センチ下げれば計9130トンの貯水容量につながるはずだ。25メートルプール(深さ1・3メートル、