プラズマ流妨げる現象解明=実用化の糸口に−核融研 核融合発電に関連し、プラズマの流れをせき止める仕組みを解明したと発表する核融合科学研究所の居田克巳教授(右)ら=8日午前、岐阜県土岐市 次世代のエネルギーとして期待される核融合発電に関連し、核融合科学研究所(岐阜県土岐市)は8日、反応に必要なプラズマの流れをせき止めてしまう仕組みを解明したと発表した。発電にはプラズマを効率よく流すことが必要なため、妨げる仕組みの解明は実用化への糸口になると考えられるという。 九州大との共同研究で、成果は同日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に掲載された。 核融合発電は、海水に含まれる重水素などを1億度以上に加熱し、プラズマ状態にしてエネルギーを発生させる。燃料1グラムで原油約8トン分のエネルギーを生み出すという。 核融合炉にプラズマを封じ込める際、直接壁面に触れると高温で炉が溶けて