ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)は10月12日、新型ロケット「ヴァルカン(Vulcan)」の初打ち上げを2023年第1四半期に行う予定だと発表しました。同打ち上げには、アマゾンが計画する衛星コンステレーション「カイパー(Kuiper)」を構成する通信衛星のプロトタイプ(試験機)2機が搭載されることも明らかにされています。 【▲ ケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられるヴァルカンロケットの想像図(Credit: Amazon)】ULAが開発するヴァルカンは、現在使用されている「アトラスV」ロケットの後継機として開発されています。ヴァルカンの第1段にはブルーオリジン社の「BE-4」エンジンが採用されていますが、開発と試験の遅れにより、ヴァルカンの初打ち上げは延期が重ねられてきました。 現在、ヴァルカンは米国・アラバマ州のディケーター(Decatur)にあるULAの工場で完成を