米国東部標準時2023年1月3日9時56分、スペースXの「ファルコン9」ロケットはフロリダ州にあるケープカナベラル宇宙軍基地第40発射施設から打ち上げられました。ロケットの第1段機体は打ち上げ後、基地内にある地上着陸エリアへ帰還しました。 今回使用された第1段機体は、15回目の飛行となります。これまでに10回の「スターリンク」ミッションを含み、「GPS III-3」「Turksat 5A」 「Transporter-2」「Intelsat G-33/G-34」 の打ち上げに使用されてきました。
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【▲ NASA・ケネディ宇宙センターのマルチペイロード処理施設で検査が行われている新型宇宙船「オリオン」のクルーモジュール(Credit: NASA/Ben Smegelsky)】 こちらは米国フロリダ州のケネディ宇宙センターにあるマルチペイロード処理施設(MPPF)で2023年1月6日に撮影された画像です。外装の一部が取り外されている画像中央の機体は、アメリカ航空宇宙局(NASA)の月面探査計画「アルテミス」最初のミッション「アルテミス1」で飛行した「Orion(オリオン、オライオン)」宇宙船のクルーモジュールです。 オリオンはアルテミス計画や将来の有人火星探査を想定してNASAが開発した宇宙船です。アルテミス1ミッションで無人飛行試験を行うため2022年11月16日に新型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」初号機で打ち上げられたオリオン宇宙船は、2022年12月12日に2
スペースXは日本時間2023年1月3日に、同社の「ファルコン9」ロケットの打ち上げを実施しました。1月4日11時の時点では、ソニーグループの超小型人工衛星「EYE」など、合計114機搭載されていた衛星の一部(全部で82回行われる衛星分離のうち78回)が無事に分離されたことが、同社のSNSや公式サイトにて報告されています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■打ち上げ情報:ファルコン9(Transporter 6)ロケット:ファルコン9 ブロック5 打ち上げ日時:日本時間 2023年1月3日23時55分【成功】 発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ) ペイロード:小型衛星など合計114機 Transporter 6は、合計114機の人工衛星の太陽同期軌道(SSO)投入を目的とした小型衛星用ライドシェアミッションです。ソニーグループとJAXA(宇宙航空研究開発機構)が推進する「S
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の小惑星探査機「はやぶさ2」が地球へと持ち帰った小惑星「リュウグウ」の試料。その初期分析の結果、リュウグウの全体的な組成はCIコンドライト (※1) と類似していることや、リュウグウは過去に約40℃程度の低温にさらされたことがあり、氷が解けることによって生じた液体の水の作用で変質した鉱物が存在することがこれまでに確認されています。液体の水による変質は太陽系誕生から約500万年後の出来事であったと推定されています。つまり、変質作用を受けたリュウグウの試料の大部分からは、それ以前の時代の情報が失われていることになります。 ※1…炭素に富む岩石主体の隕石である炭素質コンドライトの分類の1つ。変成作用をほとんど受けておらず、太陽系初期の情報がそのまま保存されていると推定されています。代表的な隕石は「イヴナ(Ivna)隕石」です(CIコンドライトの「I」はイヴナ隕石に
【▲ ロケットに取り付けられているカメラが捉えたランチャーワン第1段エンジン燃焼中の様子。ヴァージン・オービットのライブ配信から(Credit: Virgin Orbit)】 ヴァージン・オービットは日本時間2023年1月10日に、空中発射型ロケット「ランチャーワン」の打ち上げを実施しました。同社によると、搭載されていた人工衛星を軌道に投入することはできず、打ち上げは失敗した模様です。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■打ち上げ情報:ランチャーワン(Start Me Up)打ち上げ機体:ランチャーワン(母機「コズミックガール」からの空中発射) 打ち上げ日時:日本時間 2023年1月10日8時9分【失敗】 発射場:コーンウォール宇宙港(ニューキー・コーンウォール国際空港、イギリス) ペイロード:IOD-3 AMBER、Prometheus 2A/2B、CIRCE 1/2、DOVER、
スペースXは日本時間2023年1月10日に、「ファルコン9」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた「OneWeb(ワンウェブ)」社の通信衛星は無事に軌道へ投入されたことが、同社のSNSや公式サイトにて報告されています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■打ち上げ情報:ファルコン9(OneWeb 16)ロケット:ファルコン9 ブロック5 打ち上げ日時:日本時間 2023年1月10日13時50分【成功】 発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ) ペイロード:ワンウェブ衛星 40機 アメリカの衛星通信会社「ワンウェブ」は高速かつ低遅延のインターネットサービスを提供するために、648機の通信衛星からなる衛星コンステレーション(協調した動作を行う衛星群)の構築を目指しています。今回のOneWeb 16ミッションでは新たに40機が軌道へ投入されました。
アメリカの民間宇宙企業ABLスペースシステムズは、日本時間2023年1月11日に同社の「RS1」ロケット初号機の打ち上げを実施しましたが、失敗に終わりました。 ABLによると、打ち上げ直後の段階で不具合が発生したために、ロケットの第1段に9基搭載されている「E2」エンジン全てが同時に停止し、ロケットは射点に落下したとのことです。ロケットの落下にともなう宇宙港施設の損傷が確認されているものの、人的被害はなかったと報告されています。 ■打ち上げ情報:RS1(初飛行)ロケット:RS1 打ち上げ日時:日本時間2023年1月11日8時27分【失敗】 発射場:太平洋宇宙港施設(アメリカ) ペイロード:Varisat-1A、Varisat-1B ABLスペースシステムズが開発・製造した「RS1」ロケットは、今回が初の打ち上げ(Maiden Flight)で、OmniTeq社(旧L2 Aerospace)
【▲「アトラスV」ロケット(Credit: ULA)】ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)は日本時間2022年11月10日、同社の「アトラスV」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた気象衛星「JPSS 2」の軌道投入と、技術実証機「LOFTID」の実験はどちらも無事に成功したことを、ULAが公式サイトにて報告しています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■打ち上げ情報:アトラスV 401(JPSS 2 & LOFTID)ロケット:アトラスV 401 打ち上げ日時:日本時間2022年11月10日18時49分【成功】 発射場:ヴァンデンバーグ宇宙軍基地(アメリカ) ペイロード:JPSS 2&LOFTID ■ペイロード情報: JPSS 2 & LOFTIDJPSS 2(Joint Polar Satellite System spacecraft No. 2)は、アメ
【▲ スウェーデンの科学衛星「MATS」を搭載したエレクトロンロケットの打ち上げ(Credit: Rocket Lab)】ロケットラボは日本時間2022年11月5日、同社の「エレクトロン」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた科学衛星「MATS」は予定通りの軌道へ投入されたことが、同社のTwitterアカウントにて報告されています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■打ち上げ情報:エレクトロン(Catch Me If You Can)ロケット:エレクトロン 打ち上げ日時:日本時間2022年11月5日2時27分【成功】 発射場:オネヌイ射場(ニュージーランド) ペイロード:MATS (Mesospheric Airglow/Aerosol Tomography and Spectroscopy) satellite ■ペイロード情報:MATS今回のミッション「Catch M
【▲ 通信衛星「Hotbird 13G」を搭載して打ち上げられた「ファルコン9」ロケット(Credit: SpaceX)】スペースXは日本時間2022年11月3日に、同社の「ファルコン9」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた通信衛星「Hotbird 13G」は無事に軌道へ投入されたことを、スペースXやユーテルサットが公式サイトにて報告しています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■打ち上げ情報:ファルコン9(Hotbird 13G)ロケット:ファルコン9 ブロック5 打ち上げ日時:日本時間2022年11月3日14時22分【成功】 発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ) ペイロード:Hotbird 13G ■ペイロード情報:Hotbird 13GHotbirdは、ヨーロッパ最大級の衛星放送サービスを手掛けるフランスの通信衛星運営企業「ユーテルサット」の通信衛星です
【▲ 実験モジュール「夢天」を搭載して打ち上げられた「長征5号B遥4」ロケット(Credit: CNSA)】-- 【2022年11月5日11時22分追記】アメリカ宇宙コマンドは、長征5号B遥4のコアステージに関連した2つの物体が中部南太平洋上空(日本時間11月4日19時1分)と北東太平洋上空(同日19時6分)で大気圏に再突入したことを確認したと発表しました。軌道上物体に詳しい天体物理学者のJonathan McDowellさんは、再突入の初期段階でコアステージが分解した可能性に言及しています。 -- 中国は2022年10月31日に独自の宇宙ステーション「天宮」2番目の実験モジュールとなる「夢天」を打ち上げました。夢天は打ち上げ翌日の11月1日に天宮宇宙ステーションの「天和」コアモジュールへドッキングすることに成功し、11月3日には左舷側ドッキングポートへの移設が行われており、天宮宇宙ステー
【▲ 早期警戒衛星「EKS 6」を搭載して打ち上げられた「ソユーズ2.1b」ロケット(Credit: ロシア国防省)】ロシアは日本時間2022年11月2日、「ソユーズ2.1b」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた早期警戒衛星「EKS 6」は予定の軌道へ無事投入されたことを、ロシアの国営宇宙企業ロスコスモスがテレグラムなどで発表しています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■打ち上げ情報:ソユーズ2.1b/フレガートロケット:ソユーズ2.1b/フレガート 打ち上げ日時:日本時間2022年11月2日15時48分【成功】 発射場:プレセツク宇宙基地(ロシア) ペイロード:EKS 6 (Tundra 6, Kosmos 2563) ■ペイロード情報:EKS 6 (Tundra 6, Kosmos 2563)EKS(Edinaya Kosmicheskaya Sistema)衛星
【▲ スペースXの「ファルコン・ヘビー」ロケット(Credit: SpaceX)】スペースXは日本時間2022年11月1日に、アメリカ宇宙軍のミッション「USSF-44」の衛星を搭載した「ファルコン・ヘビー」ロケットの打ち上げを実施しました。衛星の軌道投入やサイドブースターの地球帰還を含めて、ミッションに成功したことをアメリカ宇宙軍が報告しています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■打ち上げ情報:ファルコン・ヘビーロケット:ファルコン・ヘビー(USSF-44 Mission) 打ち上げ日時:日本時間2022年11月1日22時41分【成功】 発射場:ケネディ宇宙センター(アメリカ) ペイロード:Tetra 1, LDPE-2(数機の小型衛星を搭載) ファルコン・ヘビーの打ち上げは2019年4月以来4回目で、約3年ぶりです。また、帰還した2機のサイドブースターは、2022年内に予定さ
【▲ NASAの小惑星探査機「Psyche(サイキ)」の想像図(Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU)】アメリカ航空宇宙局(NASA)は10月28日、打ち上げが延期されていた小惑星探査ミッション「Psyche(サイキ)」の継続を発表しました。探査機の新たな打ち上げ予定日は、早ければ2023年10月10日の見込みです。 Psycheは火星と木星の間に広がる小惑星帯を公転する小惑星「プシケ」(16 Psyche、最大幅280km)の周回探査を目的としたミッションで、低コスト・高効率な探査を目指すNASAの「ディスカバリー計画」のもとで2017年に選定されました。 プシケは鉄やニッケルといった金属を豊富に含む「M型小惑星」に分類されていて、その正体は初期の太陽系で形成された原始惑星のコア(核)ではないかと予想されてきました。過去に探査機が接近して観測した小惑星や彗星は主に岩石
中国は日本時間2022年10月29日に、中国国営企業「中国航天科技集団(CASC)」が開発した「長征2号D」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた試験衛星「Shiyan 20C」は無事に軌道へ投入されたことが、複数の中国メディアにて報じられています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■ミッション情報ロケット:長征2号D(CZ2D Y72) 打ち上げ日時:日本時間2022年10月29日10時1分【成功】 発射場:酒泉衛星発射センター(中国) ペイロード:Shiyan 20C(試験20号C) Shiyanは中国の技術試験衛星シリーズで、2004年より打ち上げが実施されています。主に、科学実験や技術検証用とされていますが、詳細は公開されていません。なお、長征ロケットシリーズの打ち上げは、今回で445回目となりました。 ■打ち上げ関連画像・映像【▲打ち上げ直後の「長征2号D」ロケ
ispaceは、月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1の打ち上げについて、最短で2022年11月9日から15日の期間に設定したと発表しました。最終的な打ち上げ日時は、打ち上げの約10日前に決定する予定です。HAKUTO-Rミッション1は、日本の民間企業として初めて月面へランダー(着陸機)を着陸させるミッションであり、成功への期待が高まります。 【▲ ドイツの工場で組み立てが完了した「HAKUTO-R」ミッション1のランダー(Credit: ispace)】HAKUTO-Rのランダーは、米国フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地からスペースX社の「ファルコン9」ロケットで打ち上げられます。打ち上げ後のランダーは、東京・日本橋にあるispaceのミッションコントロールセンター(管制室)で運用が行われ、ランダーの状態監視やコマンド(指令)・データの送受信などが実施されます。管制室とラ
【▲将来の火星有人探査のイメージ(Credit: NASA/Pat Rawlings, SAIC)】アメリカ航空宇宙局(NASA)が、新しい基軸で宇宙開発計画を立案・進行しようとしています。2022年5月に宇宙開発の“達成目標(objectives)”を立案し、商用パートナーや国際パートナーからのフィードバックを募ったNASAは、約5,000にも及ぶ膨大なフィードバックを受け取ったのちの2022年9月に改訂版となる「月および火星のための宇宙開発達成目標(Moon to Mars Objectives)」(以下、宇宙開発アーキテクチャ)を公表しました。 「どのように」ではなく「なぜ」を掘り下げて宇宙開発を進行NASAが5月17日に公表した宇宙開発アーキテクチャの試案には、「交通と居住」「月および火星におけるインフラ」「運用」「科学」という4つのカテゴリに及ぶ計50個の達成目標が掲げられました
ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)は10月12日、新型ロケット「ヴァルカン(Vulcan)」の初打ち上げを2023年第1四半期に行う予定だと発表しました。同打ち上げには、アマゾンが計画する衛星コンステレーション「カイパー(Kuiper)」を構成する通信衛星のプロトタイプ(試験機)2機が搭載されることも明らかにされています。 【▲ ケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられるヴァルカンロケットの想像図(Credit: Amazon)】ULAが開発するヴァルカンは、現在使用されている「アトラスV」ロケットの後継機として開発されています。ヴァルカンの第1段にはブルーオリジン社の「BE-4」エンジンが採用されていますが、開発と試験の遅れにより、ヴァルカンの初打ち上げは延期が重ねられてきました。 現在、ヴァルカンは米国・アラバマ州のディケーター(Decatur)にあるULAの工場で完成を
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