戦後から続く大衆娯楽のストリップが存亡の危機を迎えている。全盛期には全国に400以上ものストリップ劇場があったが、“生板”などの過激プレーに走った劇場の多くが度重なる摘発によって閉鎖を余儀なくされた。さらにその後の“AV女優ストリッパー”の誕生によって、踊り子を呼べる資金力のない劇場が次々と淘汰され、現在では老舗と呼ばれる二十数軒規模にまで減少しているのだ。その一つ、「シアター上野」が長期の営業停止となり倒産の危機にある。クラウドファンディングで再開を目指している。 ストリップを取り巻く社会状況はかなり深刻な上、ストリップを目の敵にしている警察が、風俗産業に厳しい目を向ける世論をバックに劇場つぶしを行っているという。 ストリップ劇場は風営法で「性的好奇心をそそるため衣服を脱いだ人の姿態を見せる興行」と定められている。衣服を脱ぐ前提の場所なのに、たびたび警察に摘発される。そのため、逮捕された