よく、新保守主義(「ネオコン」)と新自由主義(「ネオリベ」)は本来相容れないとする主張を見かけるが、これは誤りである。両者は途中から分化して互いに相矛盾するものになったが、ルーツは同じである。サッチャーが新自由主義の政策で痛んだ国民の心を一つにまとめるために新保守主義の政策を用いたとはよく指摘されるところである。そのサッチャーを信奉していた政治家が安倍晋三であり、平沼赳夫であった。 つい最近、さる有力ブログが平沼赳夫を「保守リベラル」と形容していたが、これは「ポリティカルコンパス」*1でいうところの「保守左派(政治思想的には「保守」で、経済思想的には「左派」)という意味で書かれたものだろうと思う。しかし、私にいわせれば平沼赳夫は決して「経済左派」ではない。平沼は、2001年に初代の経産相として小泉純一郎「ネオリべ」内閣の経済政策を担当し、「大学発ベンチャー1000社構想(平沼プラン)」をぶ