さて、竹島に尖閣だ。忘れたころにぶり返す”領土紛争”に、日本国民はあらためて「なぜ、また?」と戸惑う。そして「こちらが下手に出ているのをいいことに…」と、「相手の横暴ぶり」に感情的になる。事実関係の誤りを指摘するのは当然だとはいえ、一方で、日本人はもっと歴史を詳しく知る必要があるし、少なくとも韓国や中国の言い分をまずは聞くべきだ。双方が聞かずに勝手に結論を言い合っているだけでは何も解決しない。 弱腰は最強の外交手法 と言うと「弱腰」と批判されるのが常だ。だが、それは間違っている。この「弱腰外交」こそ、戦後日本が発揮してきた「平和力」の原動力なのだから。同じ敗戦国であるドイツと並んで実践してきた”最弱”で最強の外交手法だ。損して得とれ、の腹芸である。ただし、自らの平和力についての対外広報や活用方法がへたくそだという問題があるのは確かだが。 とにかく礼儀正しい、とりあえず相手を立てる、とにかく