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ブックマーク / honz.jp (6)

  • 『ザ・キングファーザー』俺の人生は一筋縄ではいかない - HONZ

    納谷宣雄と聞いても「えっ、誰?」という反応が大半なはずだ。カズこと三浦知良氏の父親である。名字が違うのは納谷氏とカズの実母が離婚しているからであるが、「えっ、カズの父親のサッカー興味ないからなー」と思う人も多いだろう。確かに今回紹介するはカズの父親である納谷宣雄氏の半生を描いているが、カズをどう育てたとか、サッカー論とかそういうものには満ちあふれていないので安心して読んで欲しい。1941年に静岡県に生まれたひとりの男の自伝として十分に面白いのだ。まず、目次を眺めるだけで納谷氏のハチャメチャぶりがわかる。 第1章 俺の人生は一筋縄ではいかない いきなりである。自分でここまで言うのだから相当な複雑さを感じさせる。 第3章 二度の逮捕。ブラジルという選択肢。 第5章 収監、そして殺し屋との出会い 確かに一筋縄ではいかない。というよりも、殺し屋って…。 小説のような文言が並ぶが、ノンフィクシ

    『ザ・キングファーザー』俺の人生は一筋縄ではいかない - HONZ
  • 『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』を買ったのは、どういう人たちなのか? - HONZ

    作者:ハンス・ロスリング 翻訳:上杉 周作、関 美和 出版社:日経BP社 発売日:2019-01-11 今年は暦の関係から年末年始休暇が長かったため、休み明けの現実復帰が難しかった…という方も多いのではないでしょうか。出版市場の1月はちょっと停滞気味ですが、そんな中、ビジネス書売場は活気に満ちているようです。(ということは、多くの人がやる気に満ちてるということか…やる気が出てないの私だけ?) 新刊、ロングセラーがしのぎを削るビジネス書ジャンルに注目の新刊が登場しました。それが『FACTFULNESS』。発売と同時にメディアやSNSで取り上げられ、すでに大ブレイクの兆しを見せています。 『FACTFULUNESS』はすでにHONZでもレビューされ話題となっているので、内容の詳細はそちらに譲りましょう。簡単に説明すると、FACTFULUNESSとは「データや事実(ファクト)に基づいて、世界を読

    『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』を買ったのは、どういう人たちなのか? - HONZ
  • 『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』 AI研究が明らかにした人間の弱点 - HONZ

    書店で、テレビで、ツイッターで、AIの二文字が踊っている。創造性あふれる小説の執筆や複雑なビジネスオペレーションの効率化など、これまで人間にしかできないと思われていた知的活動を、最新のAIが軽々と成し遂げたことを伝えるニュースは引きも切らない。 特に、将棋や囲碁のトッププロをAIが打ち破ったニュースは驚きとともに世界に伝えられた。ウサイン・ボルトより早く走る車やそろばん名人を凌駕する計算能力を示すコンピュータは当たり前のものとなったけれど、将棋や囲碁のように複雑でクリエイティビティが要求されるゲームは、大きな脳を持つホモ・サピエンスの専売特許のはずだった。そんな得意分野における人類最高峰がAIに敗れてしまったのだ。 AIブームは過熱するばかり。今後もAIは成長を続けることで人間の知能を追い越すというシンギュラリティ理論や、AIが人間に牙をむくことになるというAI脅威論も広まっている。果たし

    『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』 AI研究が明らかにした人間の弱点 - HONZ
  • 『わたしは不思議の環』 あるいはゲーデルの渦、シンボルのダンス、自己増強する錯覚 - HONZ

    わたしたちが最もよく知っているものでありながら、それが結局何なのかはまるでわからないもの──そう、それが「私」である。「私」とはいったい何であるのか。また、わたしの脳からどうやって「私」が生じてくるのか。書は、その難問に認知科学者のダグラス・ホフスタッターが挑んだものである。 ホフスタッターといえば、その前著『ゲーデル、エッシャー、バッハ』があまりにも有名だろう。彼がおよそ40年前に上梓したその処女作は、巧みな比喩とアナロジーで多くの人の知的好奇心を刺激し、世界に広く知られるベストセラーとなった。今回の著書でも比喩やアナロジーの巧みさは健在で、その内容も読者の想像力を大いに刺激するものとなっている。 では、「私」とは何であるというのか。それに対するホフスタッターの答えは、書のタイトル(原題:I Am a Strange Loop)においてすでに表明されている。すなわち、「私」とは「奇妙

    『わたしは不思議の環』 あるいはゲーデルの渦、シンボルのダンス、自己増強する錯覚 - HONZ
  • 『スモール・スタート あえて小さく始めよう』起業の“小さなきっかけ”はこんなところに! - HONZ

    働き方改革の旗印のもと、多くの企業では長時間労働の見直しや生産性向上に取り組み、時短や在宅での勤務も珍しくなくなった。反対に誰もが知る大企業が経営不振に陥り、従業員は先行きの不安に怯えている。 そんななか、自分の半径1メートル内の身近な仕事をネットで始めるという話をよく聞く。主婦の間ではメルカリで小遣い稼ぎをするのはもはや当たり前のことになった。 まさに書のタイトル『スモール・スタート』だ。サラリーマンの副業・兼業も徐々に認められている今、動き始めることの大事さを説き、さらに方法論を懇切丁寧に説明していく。 著者は今年で40歳のイベント・プロデューサー。何万人も集まるようなイベントではなく、地域のコミュニティ作りやカフェの運営、地域や企業のPRの手伝いなど、人をつなぎ、場を盛り上げることが職だ。 はじまりはまだ会社員だったころ。葉山の居心地のいい海の家で、客から店側に回り、手伝いを始め

    『スモール・スタート あえて小さく始めよう』起業の“小さなきっかけ”はこんなところに! - HONZ
  • 『自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 』すべては他人事ではなく、自分自身である - HONZ

    かつてよく「インタネット空間では多くの人々が発言の機会を得、メッセージを発信できる。言論の幅が広がるだろう」と聞いたものだ。時がたち、なるほど確かにスマホなどが行き渡ったこともあり、多くの人々が様々なメッセージを発するようになった。 が、発信される情報の量は、必ずしも豊かで健やかな言論空間を補償しない。見渡せば中傷、人格攻撃、炎上…。傍目八目、人の争いだと「そんなにムキにならなくても」と思うが、自分が何か言われればつい反射的に腹を立てたり。あちこちでぶつかり合う「確信VS確信」。「正義VS正義」。だがこの世の中にはあまりにも「正義と確信」が満ち溢れすぎてはいないか。 このは、そんな日頃の疑問に答えてくれるのである。 どんな人の脳にも必ずある「認知バイアス」を、生活の場面に則した80問のクイズを通して解き明かす。 〈認知バイアスとは、思考や判断のクセのことです〉 〈人は自分のクセに無自覚で

    『自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 』すべては他人事ではなく、自分自身である - HONZ
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