自民党は22日、東京都内のホテルで党大会を開き、「政権奪還」をうたう2012年運動方針「新生自民党の挑戦」を採択しました。憲法「改正」で保守政党としての独自性を打ち出しました。しかし、消費税増税や原発再稼働、米軍普天間基地「移設」などの重大な懸案では現在の民主党とまったく違いのない姿が改めて明確になりました。 谷垣禎一総裁は「自民党は先の総選挙でも参院選挙でも消費税を引き上げないと国家が成り立たないと堂々と訴えた」と強調。その上で「(政権公約違反の)民主党に政治的良心があるなら総選挙をやり直し、今度はウソをつかずに国民に審判をあおいだらどうか」と述べました。 一方で「なぜ、体たらくの民主党に政権を譲ったのか」と自問したものの、「与党の座に長くいたために政権に安住して緊張感を失い、内部対立をさらけだして的確な政策実行を怠った」と問題をすりかえるだけで、「政治を変えてほしい」との09年の総選挙