試作した送受信システム。左上のディスプレイには,VGAのカメラで撮影した映像が表示されている。右下は,WVGAのディスプレイで,動画を表示している。デジタル部とアナログ部は別チップ。デジタル部にはFPGAを利用している。 ソニーは,銅線ケーブル1本(1対の差動伝送路)で映像や音声,制御信号といったデータ伝送と電源供給が可能な機器内配線技術を開発し,その送受信システムを試作した(発表資料)。こうした各種データや電源を,数十本のケーブルを使って伝送する従来技術に比べて,機器デザインの自由度や信頼性,耐久性の向上につながるとみる。 今回の技術は,折り曲げや回転といった携帯機器の可動部内における配線での利用を主に想定する。例えば,表示部が回転する折り畳み型携帯電話機や,スライド型の携帯電話機のヒンジ部分,あるいはビデオ・カメラのビュー・ファインダーの可動部での利用に向ける。ここにきて携帯機器のディ