■O157集団感染 市販の浅漬けを原因とする腸管出血性大腸菌O(オー)157集団感染の影響で、主原料の白菜が受難だ。卸売価格は半値ほどに落ち込み、道外の主産地でも取引停止などの影響が出始めた。また、宿泊先のホテルで浅漬けを食べた客から新たに患者が確認され、発症者は計113人となった。 北海道の白菜出荷量は全国4位(2010年産)。出荷は7〜10月で、特に夏は長野に次ぐ産地だが、札幌市中央卸売市場の青果卸売り「札幌ホクレン青果」によると、集団感染の報道前は1箱600〜700円だった価格が、最近は半値ほどに落ち込んでいる。 もともと8月は1年で最も白菜の需要が落ちる時期で、需要を支えてきたのが浅漬けなどの加工品だった。その浅漬けの売り上げが急減。「一気に需給バランスが崩れた」(担当者)という。 影響は道内にとどまらない。東北から九州まで、夏場の出荷を担う長野県。JA全農長野の担当者は、