7月31日に明らかになった日本人の最新平均寿命(2013年)は、女性が86.61歳で2年連続世界一、男性も80.21歳で初めて80歳の大台を超えた。いずれも過去最高値だ。しかし、翌8月1日に発表された2014年版「厚生労働白書」では、2010年時点で平均寿命と健康寿命(健康上の問題による制限がなく生活できる期間)に男性9年、女性13年の開きがあることが指摘されている。つまり長生きはしても人生最後の10分の1は寝たきりという人が相当数いるわけだ。独自の筋治療で注目されるセラピストの中辻正氏は「将来寝たきりにならないためには筋骨格系の老化対策が有効」としたうえで、「筋肉硬化に起因する腰痛や肩こりの常態化は寝たきりのリスクを高める」と警鐘を鳴らす。中辻氏に40代、50代から始めておきたい寝たきり対策を聞いた。 近著『「タオル」を結んで押すだけでしつこい「コリ」が「ウソ」のようにとれる!』(かんき