止まらない松くい虫の被害(その2) 日本固有の美しいマツ林が松くい虫の被害によって次第に姿を消しつつあることは本ホームページの2つのトピックスで取り上げた。トピックス161 では、島根県出雲市でのヘリコプターによる殺虫剤の空中散布と時を同じくして1000人を超す児童が目のかゆみを訴え、殺虫剤との因果関係は不明なのに反対運動によって市は 殺虫剤の空中散布を断念せざるを得なくなった経緯を説明した。また、トピックス198では、松くい虫被害の年次推移、松くい虫のライフサイクル、殺虫剤散布の地域住民に対する 影響調査の結果などについて説明した。今回はその後の状況について少し付け加えたい。 先ず、マツ林における殺虫剤の空中散布を断念した出雲市では被害が拡大し、出雲大社裏山のマツ林は見るも無残な姿に変り果ててしまった。 市は、枯損木の伐採・撤去、健全木に対する薬剤注入を行っているが、焼け石に水の状態とい