「サンデー毎日5月30日号」表紙 コロナ禍はとどまるところを知らない。役所は人の流れ、すなわち人流抑止の「お願い」ばかり。しかし、感染防止対策が奏功しているとは言い難い。では、元凶はどこにあるのか。〝厚労族のエース〟田村憲久大臣なのか。それとも厚生労働省という組織自体なのか。 「田村はウチが育てた」とほくそ笑む幹部 4月、衆院本会議終了後、自民党の平将明衆院議員は岩屋毅(たけし)衆院議員とともに退席する際、近くにいた田村憲久厚生労働相に「随分、やせたね」(岩屋氏)、「命削ってやってますよね」(平氏)と声をかけた。 これに対し、田村厚労相は「ホント、命を削ってやっているよ」と力なく答えた。平氏は、やせ細った田村氏の顔を見て、驚きを隠せなかった。 田村氏は2020年9月、菅義偉内閣発足に伴い、加藤勝信氏(現・官房長官)の後を継ぎ、厚労相に就任した。自民党が政権を奪還した12年12月、第2次安倍