常連客の提案でチャンラーをメニューに加えた前田さん。「今は看板商品です」=北九州市門司区チャンラーの歌を作った山形さん=北九州市門司区門司学園高校の学生食堂でチャンラーを出した本木さん=北九州市門司区 「焼きカレー」の発祥地とされる北九州市門司区の門司港にはもう一品、ご当地グルメがある。その名は「チャンラー」。見た目はラーメンっぽいが、麺(めん)はチャンポンでスープはうどんに近い。長年親しまれてきたが、今では口にできる店は少なくなった。その懐かしい味をアレンジして残そうとしている人たちを訪ねた。 門司区東門司1丁目の居酒屋「里ごころ」がメニューにチャンラーを加えたのは3年ほど前。店を切り盛りする前田文子さん(60)に、常連客が「出してみたら」と提案したのがきっかけだった。 由来は定かではないが、戦後の食糧難の時代に、満腹感を得やすいようチャンポンでボリュームを出したのが始まりと言われ