内閣府は6日、竹島(島根県隠岐の島町)と尖閣諸島(沖縄県石垣市)に関する世論調査の結果を公表した。竹島に関して知っていることを複数回答で聞いたところ、「わが国固有の領土」と答えたのは77・7%で8割に届かず、韓国が「不法占拠を続けている」が63・5%で、いずれも同様の選択肢を設けた平成26年以降の調査と横ばいだった。政府は啓発活動の見直しを迫られそうだ。 どちらの回答も18-29歳が最も低く、「固有の領土」は64・2%、「不法占拠」は50・8%だった。竹島をめぐり韓国は近年、与党議員が上陸したり、周辺での軍事訓練を強化しているため問題が先鋭化しているが、日本政府の立場が若年層を中心に浸透していない実態が浮かび上がった。 衛藤晟一(せいいち)領土問題担当相は取材に「もう少し(知っている人が)いると思った。国民に分かりやすいPRや啓発をしないといけない」と述べた。 調査では、尖閣諸島に関し知っ