厚生労働省は11日、派遣会社が提出した08年度労働者派遣事業報告のまとめを公表した。派遣会社の売上高は過去最高の7兆7892億円(07年度比20.5%増)となった。既に公表されている派遣労働者数は399万人で過去最多となっている。 労働者を派遣した事業所の08年4月~09年3月の報告を集計した。08年末には派遣労働者の契約を中途で解除する「派遣切り」が社会問題化したが、売り上げは過去最高を更新した。 派遣先は約128万件(07年度比0.5%増)。派遣先が派遣会社に払う一般派遣の派遣料金(8時間換算)は、平均で1万6348円(同16.5%増)、専門職などの特定派遣は2万3337円(同12.6%増)。派遣労働者が受け取る賃金は一般派遣で1万1254円(同18.0%増)、特定派遣は1万5082円(同16.0%増)だった。 契約期間は1カ月超3カ月以下が31.5%で最多。次いで1日以下(23.9%