タグ

2010年2月21日のブックマーク (2件)

  • パワーゲームとしてのアメリカ医療(2) - ボストン便り

    伝統的であると共に革新的な雰囲気のある独特な街ボストンから、保健医療や生活に関する話題をお届けします。 看護師やコメディカルの台頭 1970年代以降、看護師やコメディカルと呼ばれる職種の相次ぐ専門職化への動きがおこってきます。1969年に社会学者のアミタイ・エツィオーニは、知識や教育や自律性が「専門職full-profession」の域に達していないということで、看護師を「半専門職semi-profession」と言いましたが、その後の看護師の猛烈な専門職化傾向は周知のとおりです。 1923年にイェール大学で看護学部が設置されたことは、看護教育の整備の発端となりましたが、1948年のブラウン・レポートで看護師教育には大学レベルの教育が必要だと示されたことは、その後の看護教育の高度化を決定付けました。1956年にはコロンビア大学に看護学修士課程が設置されました。1971年に刊行されたメイヤロ

    パワーゲームとしてのアメリカ医療(2) - ボストン便り
    Yuletide_joy
    Yuletide_joy 2010/02/21
    "ボストンのあるラジオ局(シーズンになるとレッド・ソックスの中継を流したりしている局)では、パーソナリティたちが、オバマのヘルスケア改革は「社会主義socialism」という破滅に導くので断固反対すべき..."
  • パワーゲームとしてのアメリカ医療(1) - ボストン便り

    伝統的であると共に革新的な雰囲気のある独特な街ボストンから、保健医療や生活に関する話題をお届けします。 前回は歴史学の視点から、アメリカ医療がそもそも経済的利益を追求するために発展してきたというストーリーを紹介しました。今回は、誰が医療におけるヘゲモニーを持つかをめぐるパワーゲームという観点からアメリカの医療を見ていきたいと思います。 医師による専門職支配 前回見たように、1980年ごろまで医師の専門職化は確実に進んでいきました。医師は、専門的な知識を持ち、高度な教育を受け、自律性を備えた専門職として、開業、病院勤務、研究、教育、行政、財団、健康当局、保険会社、そのほかの機関へと働き場所を増やしていきました。医療におけるあらゆる領域において統括者として君臨することになり、社会学者エリオット・フリードソンの言葉を借りれば、医師の「医療における専門職支配」という構図が作られてきました。医師たち

    パワーゲームとしてのアメリカ医療(1) - ボストン便り
    Yuletide_joy
    Yuletide_joy 2010/02/21
    "マネジド・ケアの台頭...経済効率を優先しないと立ち行かない制度の下で、医療におけるパワー・バランスは、医療専門職から非医療専門職でMBA(ビジネス修士号)を持つ医療経営陣に傾いてゆきました"