3日午後1時ごろ、富士山須走口登山道本8合目の山小屋「上江戸屋」(約3400メートル)付近で、登山者が滑落するのを別の登山者が目撃し110通報した。静岡県警山岳救助隊員が約3時間半後に斜面にいる男性を見つけたが、頭を強打し死亡が確認された。 県警御殿場署の調べによると、死亡したのはオーストリア国籍でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコントラバス奏者、ゲオルク・シュトラッカさん(41)。 同楽団は2日に埼玉公演を終え、5日に神奈川県で公演予定だった。シュトラッカさんは休みを利用し他の団員と2人で登山中、9合目付近の氷結した斜面で300〜400メートル滑落したという。