岡田弘・北大名誉教授に聞く 初動、危機管理に甘さ 集団避難、道内受け入れを (03/22 07:00) 大津波をめぐる危機管理の徹底した見直しや北海道の役割について話す岡田名誉教授 死者・行方不明者が2万人を超えた東日本大震災では、津波で陸路が寸断、救援物資が届かない集落の孤立が問題になっている。被害を最小限に食い止めるため何が必要だったのか、被災者のために北海道は今何ができるのか−。NPO法人環境防災総合政策研究機構(札幌)理事の岡田弘・北大名誉教授(67)は、危機管理や初動の甘さを指摘している。 岡田さんは火山学者のイメージが強いが、もともとの専攻は地震学。1977年の有珠山噴火対策にかかわり専門を火山学に変更したが、津波や地震、その防災にも詳しい。 今回の大震災の規模について、識者の多くは「想定外」と繰り返すが、岡田さんは「自然災害は予想を超えることがあるのは常識だし、2万2千人が亡