東京都の石原慎太郎知事(80)の辞職願提出を受け、都議会は31日、臨時会の本会議を開き、辞職に同意した。石原氏は同日付で辞職、11月1日からは筆頭副知事を務めている猪瀬直樹氏(65)が職務代理者となる。 石原氏は議会であいさつし、「東京ならではの改革をしてきたが、みなさんの協力があってこそだ」と議員に感謝の言葉を述べた。その後、都幹部を集めた庁議に臨み、「東京のやってきたことはすべて正しかった」などと語りかけた。 退庁時は都職員や都庁を訪れていた都民ら千人以上が見送る中、東京消防庁音楽隊の「マイウェイ」の演奏でホールに登場。贈られた花束を高々と掲げた。庁舎を出ると演奏は映画「ロッキー」のテーマ曲に替わり、猪瀬氏や都議会議長らと握手し、感慨深げな表情で車に乗り込んだ。 石原氏は平成11年の都知事選で初当選。23年4月に4選を果たし、任期を約2年半残していた。今月25日、石原氏は緊急記者会見を